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曲げ試験

引張試験圧縮試験と並んで、曲げ試験は実際に最も頻繁に発生する荷重の種類の1つです。そのため、様々な材料で曲げ試験を行う事は非常に重要です。よって、曲げ試験は、スチール、プラスチック、木材、紙、セラミック、およびその他の材料の機械的特性を決定する際に使用されます。

なぜ曲げ試験?

曲げ試験は重要な機械的特性を決定するために行われます。 特に、この試験は、試験片がその破断挙動のために引張試験中に計量上の問題を引き起こすため、脆性材料の試験によく実施されます。

曲げ試験で何を測定するのか?

材料に応じて、さまざまな材料特性を決定できます。曲げ試験の結果 は、特に試験片の表面付近の材料の挙動を示しています。測定されたたわみは、引張試験での伸びより約4倍大きくなります。

典型的な試験結果は以下を含みます:

  • 材料の曲げ強さ
  • 曲げ応力とひずみの計算
  • 曲げ弾性率
  • 曲げ剛性
  • 曲げ抵抗
  • 3.5%伸び時の応力
  • 降伏点及び試験片破断時の応力と伸び
  • など。

曲げ試験はどのように行われるか?

曲げ試験には3つのタイプがあります:

  • 2点曲げ試験
  • 3点曲げ試験
  • 4点曲げ試験

2点曲げ試験では、試験片の一端をつかみ、露出側に試験ダイで負荷をかけます。

2点曲げ試験

2点曲げ試験は紙、ダンボール、フィルムの試験に適しています。これは、紙、板紙、ダンボールの曲げ剛性(ビーム法を使用)および曲げ抵抗を決定するために使用されます。例えば、DIN 53121、ISO 5628、DIN 19304、プラスチックフィルムの場合はDIN 53350、コーティングされた繊維材も同様です。

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  • 製品情報:2点曲げ試験冶具 PDF 518 KB

3点曲げ試験

3点曲げ試験では、試験片は2点が支持され、その真ん中を試験ダイで負荷をかけます。

3点曲げ試験

この負荷デバイスは、試験片に平行に配置された2つのアンビルと、アンビルの中央に配置された上部アンビルで構成されています。上部のアンビルで試験片に負荷をかけていきます。

要件(規格)に応じた仕様に従った試験を行うには、アンビルと上部アンビルに固定、回転、またはロッキングマウントが必要です。

この試験は、主に丈夫で弾力性のある材料で実施されます。

試験中の摩擦の影響を最小限に抑えるために、アンビルはその縦軸を中心に回転するように取り付けることができます。ロッキングマウンティングは上部アンビルおよびサポートアンビルで使用して、アンビルが試験片と平行になるようにすることができます。

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  • 製品情報:3点曲げ試験冶具 PDF 246 KB

4点曲げ試験では、試験片は下部2点で支持、真ん中の2点を試験ダイで負荷をかけます。

4点曲げ試験

3点曲げ試験と同様に、4点曲げ試験キットは、2つの平行に配置されたアンビルで構成され、試験要件に応じて、固定、回転、またはロッキングマウントが必要となります。

3点曲げ試験との違いは、試験片に荷重を加える方法にあります。 これは、アンビルと対称に配置された2つの上部アンビルを介して行われます。 その場合、曲げモーメントは2か所の荷重領域間で一定になります。

この試験は主に、脆性材料の曲げにおける弾性係数を決定するために使用されます。

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  • 製品情報:3・4点曲げ試験冶具 PDF 271 KB

プラスチックの曲げ試験 - 標準化された方法

3点曲げ試験 ASTM D790
ASTM D790規格では、剛性および半剛性のプラスチック、および長繊維強化材を使用した繊維複合材料の3点曲げ試験について記載しています。
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ISO 178の3点曲げ試験
ISO 178に記載の3点曲げ試験は硬化、半硬化プラスチックのクラシックな特性値を求める試験方法です。典型的な試験結果には、曲げ弾性率、3.5%伸びでの応力、降伏点および試験片破断時の応力と伸びが含まれます。
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ダイナスタット曲げ及び衝撃曲げ試験
DIN 53435
ダイナスタット屈曲試験、ダイナスタット衝撃試験、およびDIN 53435に基づくノッチ付き衝撃試験は、プラスチック製の部品の材料特性の特性化に使用されます。
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金属の曲げ試験 - 標準化された方法

スモールプレート曲げ試験の3点曲げ冶具
この3点曲げ試験キットは、VDA 238-100:2017-06に準拠したスモールプレート曲げ試験を実施し、主要な曲げ要素(例、ヘミングオペレーション等)の成形プロセス中または衝突荷重中の金属材料の変形挙動について結論を出すことを目的として、曲げ角度を決定するために使用されます。
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金属の曲げ試験
ISO 7438, ASTM A370, ISO 8491
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U-曲げ試験
U-曲げ試験はシートメタルの仕上げやコーティングを試験するための方法です。
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複合材料の曲げ試験

曲げ試験
ISO 14125 、ASTM D7264
複合材の曲げ試験(3点、4点曲げ試験)は重要な機械的特性値を簡単に測定するために実施されます。
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紙と段ボールの曲げ試験

2点曲げ試験
ISO 2493-1, DIN 53121, ISO 5628, DIN 55437-3, DIN 19304
DIN 55437-3の折り目の技術的品質とISO 2493-1、DIN 53121、ISO 5628およびISO 19304の段ボールの曲げ剛性決定
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3点曲げ試験
以下のアプリケーションにおける3点曲げ試験 硬質ボード、紙の複合材、芯の試験などは規格に準拠して行われます。
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ダンボールのバックリング抵抗
DIN 54608
DIN 54608に準拠: 段ボールの最大荷重/バックリング抵抗性を決定する3点曲げ試験冶具
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4点曲げ試験
DIN 53121, ISO 5628
DIN 53121あるいはISO 5628に準拠した段ボールの曲げ剛性
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折り目の試験
DIN 55437-1
試験片は、決められた折り目ナイフの幅、折り目溝の幅、および折り目深さで折り目を付けることができます。
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医療および医薬品業界の曲げ試験

針の破損抵抗
ISO 9626
ISO 9626 に対応した針の破損抵抗の測定は2点曲げ試験によって行われます。
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スナップオフアンプルの破壊点
スナップオフアンプルのカット力向け試験冶具。
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ガイドワイヤー/カテーテル/チューブの曲げ試験
ツビックローエルはガイドワイヤー、カテーテル、チューブの曲げ試験に正しい試験システムを提供しています。
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セラミックの曲げ試験
ISO 843-1及びISO 6872
試験冶具はセラミックの曲げ試験用にデザインされ、 EN 843-1、試験片形状A 及び B、さらに ISO 6872に対応しています。
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ボーンプレート
ASTM F382及びISO 9585
ASTM F382及びISO 9585に準拠した金属ボーンプレートと固定装置の曲げ試験(骨接合プレート)
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曲げ試験用試験機

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