試験要求事項
- 引張試験 電池セルの全てのフォイルタイプの材料で実施されます。特に、例えばポーチセル用のアルミニウムおよび銅フィルム、ポリマーセパレーターまたは保護フォイル材料は、引張強度および伸びの試験が行われます。これらは、適用分野に応じて、フォイルの厚さが10µm未満である必要があり、再現性のある材料試験機で確実に試験できる必要があります。試験片の垂直方向のアラインメント、注意深いクランプ、ビデオまたはレーザー伸び計による伸びの非接触測定はすべて、材料特性を正確に測定するために考慮すべき重要な要素です。リチウム金属膜の引張強さは不活性環境でのみ測定できるため、特に注意を払う必要があります。特別な保護ガスチャンバー、試験片の準備や工夫が必要となります。
- ポーチセルのシェルは、積層複合材で構成されています。 シールシーム試験では、これらをしっかりと溶接して、セルの構造安定性と定義されたシール気密性要件を確認します。 引張試験によって最大引張試験力を決定します。
- セパレーターフィルムは、リチウムイオンを通過させながら、アノードとカソードを電気的に絶縁します。 セパレータは、セルの耐用年数全体にわたって短絡の可能性を排除する必要があります。 パンクチャ―試験が特定の圧子に対するフォイルの抵抗を決定するために実施されます。
ツビックローエルの試験ソリューション
- 要求に応じて、試験は負荷レンジ1から10kNの万能試験機で行われます。
- 特に引張試験において重要な材料特性が優れたアラインメント性と空圧グリップによって繰返し性高く測定する事が出来ます。これにより大変薄い金属箔やプラスチックフィルム(<50µm)でもサンプルに影響を与えずにしっかりと掴むことが可能となっています。
- 非常に正確な力および変形センサーが主にシミュレーションプロセスでの高精度の材料特性の測定に使用されます。常に薄い電極膜のひずみ値を決定するには、接触伸び計による試験片への影響がないことが特に重要です。ビデオやレーザー伸び計シリーズの非接触伸び計が、この種の試験には最適です。
- 熱の影響は、-80℃から+ 250℃の広い温度範囲の恒温槽で自由にシミュレーション可能です。