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曲げ試験の重要な側面

変位トランスデューサーの有無における、プラスチックの曲げ試験を実施するための重要な考慮事項:

たわみ試験とも呼ばれる曲げ試験は、化合物を含むプラスチックの試験または比較のために実施されます。曲げ試験は、比較的単純な試験構成で信頼性の高い試験方法です。この試験は試験片の低ひずみの範囲で材料の応力-ひずみ挙動を決定するために使用されます。

最も一般的な結果は曲げ弾性率ですが、降伏点、最大曲げ応力、または破断時の曲げひずみも低延性材料で測定できます。変位トランスデューサを使用したたわみの直接測定は、最も正確な測定形式を提供し、確実に正しい試験結果につながります。

曲げ試験を行う際に、正確な断面測定が重要なのはなぜでしょうか?

試験片の寸法、特に試験片の厚さは、試験片の厚さの値が曲げ応力の計算に2次効果を持つため、特に重要です。わずか0.1mmの測定誤差で、曲げ応力の計算に約5%の誤差が生じます。したがって、信頼性の高い試験結果を得るには、正確な断面測定が重要です。

曲げ試験において、サポート、荷重点、および試験片の適切なアラインメントに細心の注意を払うことが非常に重要なのは何故でしょうか?

曲げ試験治具の位置合わせが悪い場合、応力ひずみ曲線の開始が非線形という形で示される事がよくあります。これは、曲げ弾性率の不正確な測定につながるため、絶対に避ける必要があります。

最適なアラインメント用にいくつかツールを用意しています。たとえば、適切な調整ゲージを使用すると、サポートスパンとアライメントの両方を迅速かつ確実に設定できます。

荷重点とサポートによる材料のへこみは、試験結果に影響するでしょうか?

へこみは、サポートポイントと荷重点のエリアで発生し、材料の硬度、作用する力の大きさ、および荷重点とサポートの半径に依存します。曲げがサポートと比較した荷重点の動きによって測定される場合、くぼみは測定されたたわみを増加させるように見えます。これは通常、コンプライアンス補償によって補正することはできません。中央に取り付けられた変位トランスデューサを使用することにより、荷重点のくぼみが補正されます。

曲げを測定する場合、変位トランスデューサにはどのような利点があるでしょうか?

サポート間の中央に配置された変位トランスデューサを使用したわたみの直接測定は、最も正確な測定形式を提供し、確実に正しい試験結果につながります。

2つの規格に対しては、変位トランスデューサによる真に正確な試験結果の測定が不可欠です:ASTM D790 Type 2およびISO 178.これは、たとえばデータシートを作成する場合や、異なる研究所間で比較を行う場合に適用されます。

あるいは、規格では、クロスヘッドの移動量で測定できるシナリオも記載しています。

変位トランスデューサを使用する場合、何を考慮する必要があるでしょうか?

正確で信頼性の高い試験結果を得る上で非常に重要な要素は、試験に対する変位トランスデューサの影響を最小限に抑えることです。ツビックロエールの変位トランスデューサT15, T25 と T50では、安全な取付け、正確な軸方向のアラインメントとトラッキング、および試験プロセスや試験結果に影響を与えないコンタクト力のわずかな増加により、信頼性の高い試験結果を保証します。

フレームとロードセルのたわみの影響もまた除外されなければなりません。ツビックローエルの変位トランスデューサは、曲げテーブルに直接取り付けることで、これらの影響を防ぎます。

これらの変位トランスデューサは、試験温度に関係なく、高精度で測定します。温度に関連するの精度偏差は、全てのツビックロエール試験機では自動的に補正されています。

プラスチックの曲げ試験から得られる結果とはどのようなものでしょうか?

曲げ試験では、応力-ひずみ曲線と、曲げ弾性率、降伏点、および該当する場合は破断点などのさまざまな特性値が得られます。標準では通常3種類の曲線が区別されます:a, b, そしてc。

曲げ弾性率は、すべての曲線タイプについて決定できます。ISO 178によると、測定は 0.05%~0.25%の曲げひずみで行われます。ASTM D790では、弾性率の測定値を割線 (弦弾性)または曲線の勾配の接線(タンジェント)として定義しています。

その他の試験結果には、最大曲げ応力、破断時の曲げ応力、破断時の曲げひずみ、最大曲げ応力でのひずみ、および該当する場合は、定義されたたわみ限界での曲げ応力が含まれます。

引張試験と曲げ試験を比較した場合、応力とひずみの測定の違いは何でしょうか?

引張試験とは異なり、曲げ応力は力と断面積の比から単純に求めることはできません。試験片に加えられるたわみにより、曲げモーメントとせん断力が発生します。曲げモーメントはサポートと荷重点の間で着実に増加しますが、このエリアのせん断力は一定のままです。3点曲げ試験では、荷重点直下で最大の曲げモーメントが発生します。4点曲げ試験では、荷重点間の曲げモーメントは一定です。この範囲はせん断応力が無いままであり、これはこの方法がせん断強度の低い材料に提供できる利点となります。

これらの情報とさらなる詳細は全て、アプリケーション情報に記載されています:プラスチックの曲げ試験 - AI00221

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圧縮、曲げ、コンポーネント試験の伸び計
これらのインクレメンタル測定システムは、3点、4点曲げ試験でのたわみ測定、圧縮試験での変形移動量の測定、または特別なコンポーネントの試験など、さまざまなバリエーションで利用できます。直接試験片に取り付けて測定をします。
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ISO 178の3点曲げ試験
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