ISO 10275のn-値の計算
真応力kf = F/Strueでのフローカーブ(図”フローカーブ”)の開始点、ここで、Fは現在の力、Strueは真断面積です。
特に、Strueを決定するには、試験中に試験片の幅と厚さまたは試験片の直径を正確に測定する必要があります。試験中の厚さの連続測定は十分な精度で不可能であるため、体積一定法(式1)(図「体積一定法の基礎」)を用いて真断面積Strueを計算します。ただし、式1は局所的なネッキングの開始時点(RT試験では通常Agまで)までしか使用できないことに注意してください。式2は式1から得られ、真断面積を計算するために使用されます。真応力kfは式3(y軸)に従って計算されます。式4(x軸)の真ひずみφを用いて、フロー曲線(図「フロー曲線」)が得られます。
二重対数座標系におけるフローカーブの傾き(図”フローカーブ(二重対数座標系)”)が、硬化指数(n-値)に対応します。