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金属薄板の試験

薄板やフォイルは平板製品の中でも製造チェーンにおける最終ステップの製品です。薄板材は厚み 0.35 と 3.0 mm、 その一方フォイル材の典型的な厚みは 60 μm以下です。極薄シートはさらに薄くなっています。これらの平板製品の用途は非常に多様であるため、あらゆる業界に広く普及しています。 したがって、薄板の試験範囲も広範囲に及びます。

引張試験 硬さ試験 変形試験 高速引張試験 自動化 金属産業パンフレット

r-値およびn-値決定のための金属薄板の引張試験

薄いシート材は時に高強度と同時に延性も求められる事があります。引張試験における材料特性の特性評価には、国際規格ISO6892-1および米国ASTME8が最も一般的に使用されています。

引張試験は、成形特性を特徴付ける r 値と n 値を決定するためによく使用されます。 n 値は均一伸びまでの塑性変形中の加工硬化 (応力の増加) を表し、r 値は垂直方向の異方性を表します。n値は引張応力とひずみデータから求められます; r値は、試験片にかかる横ひずみも加えて計測することで求められます。r値は国際規格ISO 10113 及び米国規格 ASTM E517に従って決定されます。n値は国際規格ISO 10275及びASTM E646に準拠して測定されます。

r値はロールの方向に左右されるため、引張試験片はロール方向に対する決められた角度で切り出されます。平行部長さはミリングやパンチングされその後フィニッシュ加工されています。ストリップ試験片はフォイルから切り出されるか、あるいはパンチングで作成されています。試験片形状は先に説明した試験メソッドに応じて選択されています。

厚板の引張試験のソリューション

ツビックローエルは、さまざまな厚さのシートメタルから試験片を製造するためのさまざまな機械や装置を提供しています。引張試験から特性値を決定するために、幅広い静的材料試験機を用意しています。当社の軸方向および横方向ひずみ伸び計の包括的なポートフォリオにより、寸法安定性の高い板金用のレーザーなど、要件や試験条件に合わせて最適な組み合わせを選択できます。

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金属薄板の硬さ試験

薄板やコーティング材向け硬さ試験は材料やコーティングの表面硬度測定に行われます。硬さ試験は一義的にはプロダクションプロセスの品質管理に実施されます。コーティングはマイクロメーターの領域のため、硬さ試験メソッドは極微少な押込みで行われています。

小さな押し込み深さは、ビッカース (DIN EN ISO 6507-1)、ロックウェル(DIN EN ISO 6508-1)、特にロックウェル表面スケール、およびブリネル(DIN EN ISO 6506-1)の古典的な硬さ試験方法を使用して、小さな試験荷重で達成できます。マルテン硬さ試験方式が薄いコーティング材では増加傾向にあります。また高精度の荷重-押込み深さ測定には計装化硬度計が一般的で、IITとして知られる試験方式です。残留押込み深さは試験片厚みの10%を超えてはいけません。超えた場合は、支持台の影響は無視できません。この計装化硬さ・押込み試験はさらに極小の押込み、深度を高精度で測定できるため、硬度値は信頼性、再現性が高い試験となります。

薄板はユーザー間で合意されたサイズに切り出されたり、他の薄板と溶接されている場合もあります、DIN EN ISO 4063がその例となります。溶接継ぎ手の品質は硬さ試験でも評価されています。通常、ビッカースおよびヌープの微小硬度試験方法だけでなく、マルテンス (DIN EN ISO 6507-1、DIN EN ISO 4545-1、DIN EN ISO 14577-1) も溶接シームの断面または表面、そしてその周囲の地域に使用されます。 これらの試験方式に沿った装置を使い、正確なポジショニングの下試験を行います。

ロックウェル硬さ試験用金属
ISO 6506 、ASTM E10
行先 ロックウェル硬さ試験用金属
ロックウェル硬さ試験用金属
ISO 6508 、ASTM E18
行先 ロックウェル硬さ試験用金属
ビッカース試験用の金属
ISO 6507, ASTM E92, ASTM E384
行先 ビッカース試験用の金属

薄鋼板の硬さ試験に関する製品

薄鋼板の変形試験

延性評価試験は薄板にとっては重要な分野です。ディープドローイングストレッチフォーミングなどの典型的な成形プロセスは確立された試験方法が存在します。ツビックローエルのBUPシートメタル試験機(深絞り試験機)では1000kNまでの容量でこれらの成形性試験を行う事が出来ます。

この重要でしかも複雑な試験の目的は限界絞り曲線の決定にあり、設計者が成形過程で超えてはならない限界応力を導き出すために必要となるデータです。ツビックローエルはこの分野の専門家とパートナーシップを組み、絞りプロセスのひずみの評価を測定するオプティカル測定技術を開発しています。

薄鋼板の変形試験の概略

エリクセン/オルセン法によるカッピング試験
エリクセン(ISO 20482)およびオルセン(ASTM E643)のカッピング試験によって、シートメタルの延性能力を決定します。
行先 エリクセン/オルセン法によるカッピング試験
成形限界曲線(FLC)
ISO 12004の成形限界曲線によって、シートメタルの破壊限界を決定します。
行先 成形限界曲線(FLC)
油圧バルジ試験
ISO 16808へのバルジ試験では、油圧カッピング試験によって2軸応力-ひずみ曲線が決定されます。
行先 油圧バルジ試験
VW 試験
VW 試験では, 自動車ボディーのシートメタルのしわを試験しています。
行先 VW 試験
金属/アルミニウムのイヤリング試験
金属材料(ISO 11531)およびアルミニウム(EN 1669)のイヤリング試験は、イヤリングの形成を決定するために使用されます。
行先 金属/アルミニウムのイヤリング試験
Fukuiのイヤリング試験
Fukui コニカルカップは、コニカルカップを絞って、引抜く試験法です。
行先 Fukuiのイヤリング試験
スクエアカップ試験
スクエアカップ試験では、カップを正方形のベースで絞ります。
行先 スクエアカップ試験
限界絞り比試験 (LDR)
限界絞り比試験、スイフト深絞りカップ試験では、ダイの直径に対する円形ブランクの最大比率が評価されます。
行先 限界絞り比試験 (LDR)
限界ドーム高さ(LDH)試験
限界ドーム高さ(LDH)試験では、半球状のダイを使用して、クランプされる試験片を破損するまで変形させます。
行先 限界ドーム高さ(LDH)試験
Engelhardtの深絞り引き剥がし試験
Engelhardt法の深絞りおよび引き剥がし試験では、必要な絞り力と、イヤリング試験中にボトムクラックを発生させるのに必要な力が測定されます。
行先 Engelhardtの深絞り引き剥がし試験
エッジき裂感度の決定
ISO 16630の穴拡げ試験の場合、円錐パンチで穴を広げ、シートメタルのエッジクラック感度を決定します。
行先 エッジき裂感度の決定
KWIの穴拡げ試験
KWIの穴拡げ試験では、平らな深絞りダイで穴を伸ばし、シートメタルの形状変化特性を測定します。
行先 KWIの穴拡げ試験

VDA 230/201 薄鋼板の薄板深絞り試験

この試験は、成形プロセス過程での理想的な潤滑油を決めるためディープドローツールと薄板間の摩擦係数を測定する試験であり、亀裂やしわを防ぎ、最適なディープドロープロセスを評価します。ドロービードのユニットは標準的な試験機に簡単に取り付けられます。

この試験では、 典型的な寸法の薄板試験片(300 mm x 30 mm x 2 mm) 上部試験片グリップでしっかりとクランプし、ドロービードツールを押し付けます。試験片はその後ドロービードツール間を引張られます。この一連のプロセスは自動で何度も繰返し行われます。ドロービードツールのクランプ力はデジタルに制御され、正確で再現性の高い試験を保証します。ツールは他の試験のために簡単に交換可能です。

薄鋼板の硬さ試験に関する製品

金属薄板の高速引張試験

高歪み速度下における材料特性は主に自動車関連業界において非常に重要となっています。自動車事故などでは、使用されている材料が高速で変形を起こすため、車体などにはこれらの特性を十分踏まえた設計が必要です。ツビックローエルのHTMシリーズの高速引張試験機を使う事で高速引張試験に必要な材料特性値を求めることができます。この油圧サーボ試験機では160 kNまでの荷重で20 m/sを実現しました。

それぞれの要件に最適なソリューションをお探しの場合は、当社の業界専門家にお問い合わせください。

私たちの業界エキスパートへご連絡お待ちしています。

ご要望に応じてご提案をさせていただきます。

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