ISO 9895準拠の短スパン圧縮強度/短スパン圧縮試験(SCT)
TAPPI T826、DIN 54518 も参照
ISO 9895 は、短いグリップ間の距離 (短スパン圧縮試験 (SCT)) で紙および厚紙の圧縮強度を測定する方法を規定しており、単位面積あたり最大 400 g/m2の質量の範囲に推奨されています。これは、包装材やカートンの製造に使用される紙や段ボールを対象としており、輸送中や保管中の荷重に包装材が耐えられることを保証するのに役立ちます。
主に北米の製紙業界で使用されている規格 TAPPI T826 および規格 DIN 54518 でも、紙と段ボールの短スパン圧縮強度を測定する手順が説明されています。
試験では短い紙(0.7 mm)のみが使用されるため、材料の耐荷重繊維含有量は、従来の試験方法であるISO 12192 準拠のリングクラッシュ試験(RCT)よりも SCT でより大きく考慮されます。
ZwickRoell SCT試験装置はISO 9895、DIN 54518、TAPPI T826に準拠しています。
ZwickRoell SCT 試験装置は、ISO 9895、TAPPI T826、および DIN 54518 に準拠して、紙および段ボールのシート面 (100 ~ 400 g/m²) の短スパン圧縮強度を測定するために使用されます。
- 試験装置は、2つの精密ガイドで接続された2つの空気圧式クランプユニットで構成されています。締め付け力は空気圧で加えられます。精密ガイドを備えた堅牢な構造により、厚紙であっても優れた試験結果の再現性を保証します。
- 試験片のガイド要素の力の作用線とロードセルの対称線は1つの平面にあります。横方向の力や曲げモーメントなしで端部荷重を許可し、SCT 値に対して最高品質の結果をもたらします。
- 非常に高剛性の試験アレンジによって、試験片に対するマシンの影響を最小限に抑えます。
- SCT 試験装置は、zwickiLine、ProLine、AllroundLineシリーズの万能試験機と組み合わせてコスト効率の高いアクセサリとして使用できます。SCT テスト装置は、当社の ISO 2758/ISO 2759 準拠の破裂試験装置と組み合わせることで、特に段ボール原紙の試験において、高価な単独ソリューションに比べて非常に費用対効果が高く機能的なテストソリューションとなります。
- ZwickRoell 試験ソフトウェアは、試験プログラムと CAQ システム用に準備されたデータ インターフェイスを備えており、高速なデータ統合を保証します。
- 理想的な平行性を持った試験片の作成は、ツビックローエルのストリップカッターで実現可能です。