万能試験機とは?
UTMすなわち万能試験機は、引張試験や圧縮試験、曲げ試験、はく離試験、引裂き試験、その他の機械的試験など、さまざまな静的試験を実行するために使用できるため、万能と呼ばれます。基本的には全ての業界で、さまざまなアプリケーション向けに、多くの材料に対して、あらゆる規格に準拠した試験を実行できます。典型的なUTMマシンには、ロードセル、クロスヘッド、伸び計、試験片グリップ、制御測定装置、ドライブシステムで構成されています。 .マシンの構成、安全設定を定義し、北米のASTMやISOなどの国際試験規格によって定義された試験パラメータを保存するために使用される試験ソフトウェアによって制御されます。装置に加えられた力の量と、試験片の弾性および圧縮破壊特性 (圧縮方向)、あるいは伸び特性 (引張方向) が、試験中の全期間記録されています。材料の圧縮強度や引張強度を測定することは、設計者や製造業者が意図した目的のために実装された場合に材料がどのように機能するのかを予測するのに役立ちます。
zwickiLine、ProLine、AllroundLine、およびEシリーズ装置を含むツビックローエルの万能試験システムは、試験能力、材料の種類、用途、および金属のASTM E8/ISO 6892-1やISO 6892-2、プラスチックに関するASTM D638、ゴムおよびエラストマーの引張試験に関するASTM D412、ゴムの圧縮試験に関するASTM D575などユーザーの特定の要求を満たすモジュールシステムです。ツビツクローエルではまた、特別なアプリケーションに対応した複数の万能試験機も用意しています。システム全体の安全性や信頼性に加え、ツビツクローエルでは全ての万能試験機では以下に焦点をあてて設計、製造をしています:
- 分かり易い操作性を重視した高いレベルの柔軟性
- 顧客のアプリケーションへの対応 - そして規格が求める要求
- 将来を見据えたユーザーニーズへの拡張能力
曲げ試験
万能試験機は、曲げ試験用に再構成することができます。
たわみまたは曲げ試験は、試験片の両端が2つのサポートにまたがり、中央が支持されていない圧縮試験です。圧縮力が、指定された荷重または距離に達するまであるいは試験片が破損するまで、試験片の支持されていない部分に上からかけられます。曲げ強さは、荷重下での変形に耐える材料の能力であり、応力で計測されます。万能試験機は、3点または4点の曲げ試験を実行するように構成できます。