ISO527-3の引張特性に関する説明
1mmまでの厚さのフィルムとシートは、ストリップまたはダンベル試験片を使用して試験されます。ISO 527-3 と ASTM D882に使用される典型的な試験片形状はストリップ試験片です。この試験片形状は 試験片カッターかフィルムカッター を使い容易に作成が可能です。ダンベル試験片は品質管理の試験にしばしば使用されます。そのため、試験片の伸びを直接測定する必要があります。
典型的な試験結果は以下の様な特性値です
- 降伏応力
- 降伏伸び
- 最大応力
- 破断時の公称ひずみ
ストリップ試験片を試験する場合、破断点ひずみの結果は、試験片の形状と使用する試験片グリップのタイプによって異なります。平行締付試験片グリップの使用を推奨しています。グリップインサートは、チャック歯と試験片が直線的に接触するように配置する必要があります。
材料試験におけるトップクラスの試験ソフトウェアをぜひご利用ください。
ツビックローエルのtestXpert試験ソフトウェアは以下を提供します:
- シンプルな操作: すぐに試験を開始し、最大の安全性を維持しながらtestXpertとして試験を行うことができます。
- 信頼性と効率性: 信頼性の高い試験結果と最適な試験効率を実現できます。
- 柔軟な統合: testXpertはすべてのアプリケーションとプロセスに最適なソリューションであり、より効果的なワークフローを実現します。
- 未来に対応したデザイン: ライフサイクル全体にわたる試験用のソフトウェアで、将来の試験タスクに対応する準備が整っています。
roboTest F自動試験システムを使用したフィルムの自動試験
フィルムなどのプラスチック製品の製造では、品質管理が不可欠です。製造プロセスでの材料テストを効率的かつ安全にするために、ツビックローエルは roboTest F ロボット試験システム.を開発しました。
- この試験システムは、試験エリアを拡張したAllroundLine万能試験機を使用します。
- 引張試験用の試験片は、最大200個の試験片をストック可能な試験片マガジンからシステムに供給されます。
- マガジンは、ベースと試験片をつかむためのグリッパーが付いた回転式チェーンで構成されています。
- グリッパーは試験片タイプや形状によって様々です。これは、さまざまな寸法のフィルムや繊維材を同じシステムで試験可能だという事です。
試験コストを中期的に削減することに加えて、全自動システムの利点は誤差やエラーの無い試験を実現できる点にあります。
”マニュアル作業による影響を排除することで試験結果の再現性が高まります。試験ログはソフトウェアによって記録され、試験結果は自動的に正確にデータベースに伝送されます。”ツビックローエル プロダクトマネージャー、Robert Kaifler による説明さらに、このシステムはコンパクトでスペースをほとんど必要としないため、既存のツビックロエール試験機をアップグレードするのに理想的な方法です。
試験片ハンドリングシステムをどかすだけで、手動による引張試験も可能です。例えば、フィルムの試験片の厚さを自動的に決定し、独自のバーコードを使用して試験片を識別することもできます。試験結果はSMSやemailで送信も可能です。
ツビックロエールは、この分野で25年以上の経験を持つロボット試験システムの専門家であり、世界中のさまざまな業界に350以上のシステムをインストールしています。