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金属薄板の試験

薄板やフォイルは平板製品の中でも製造チェーンにおける最終ステップの製品です。 薄板材は厚み 0.35 と 3.0 mm、 その一方フォイル材の典型的な厚みは 60 μm以下です。 極薄シートはさらに薄くなっています。 これら薄い金属板は大変多くの場面で、色々な業種で使用されており、したがって薄板の試験も多岐に渡っています。

r-値およびn-値決定のための金属薄板の引張試験

薄いシート材は時に高強度と同時に延性も求められる事があります。

試験片作成

ツビックローエルはシートの異なった肉厚に応じて試験片を作成するマシーン、引張試験から材料特性値を得るための豊富な種類の材料試験機を提供しています。 また、縦、横方向の材料の伸び・変位を測定する伸び計を多数用意しており、試験条件に応じて最適な伸び計のコンビネーションを選択することが出来ます、例えば形状の安定したシート材にはレーザー伸び計を選択する等。

金属自動試験に興味がありますか?

当社のロボット試験システムでは2,500kNまでの試験片で引張、曲げ、衝撃試験を全自動化する事ができます。

全自動試験システム お問合せ

金属薄板の硬さ試験

薄板やコーティング材向け硬さ試験は材料やコーティングの表面硬度測定に行われます。硬さ試験は一義的にはプロダクションプロセスの品質管理に実施されます。コーティングはマイクロメーターの領域のため、硬さ試験メッソドは極微少な押込みで行われています。

微少な押込み、極めて小さな荷重のこの試験は ビッカーズ (DIN EN ISO 6507-1)、ロックウエル (DIN EN ISO 6508-1)、さらにロックウエルスーパーフィシャルスケール、ブリンネル (DIN EN ISO 6506-1)で実施されています。マルテンスに基づく硬さメソッドは薄いコーティングに使用される頻度が高まっています。また高精度の荷重-押込み深さ測定には計装化硬度計が一般的です;IITとして知られる試験方式です。残留押込み深さは試験片厚みの10%を超えてはいけません;超えた場合は、支持台の影響は無視できません。計装された押し込み試験には、小さなへこみやへこみの深さでもより高い精度で測定できるという利点があり、その結果、硬さの値を確実かつ再現性よく決定できます。

薄いシートは、多くの場合、顧客が定義した特定のサイズに切断され、他のものと一緒に溶接されます。 例えば、ローラーシーム溶接プロセス (DIN EN ISO4063) に準拠したシートメタル (テーラードブランク)。溶接シームの品質も、硬さ試験によって試験されます。ビッカーズ、ヌープに基づくマイクロ硬度測定に加え、マルテン方式 (DIN EN ISO 6507-1, DIN EN ISO 4545-1, DIN EN ISO 14577-1) が断面上、溶接継ぎ手の表面、あるいはその付近で実施されます7.これらの試験方式に沿ったインスツルメントを使い、正確なポジショニングの下試験を行います。

ロックウェル硬さ試験用金属
ISO 6506 、ASTM E10
ブリネル硬さ試験、ISO 6506、ASTM E10
行先 ロックウェル硬さ試験用金属
ビッカース試験用の金属
ISO 6507, ASTM E92, ASTM E384
ビッカーズ硬さ試験、ISO 6507, ASTM E92, ASTM E384
行先 ビッカース試験用の金属
ロックウェル硬さ試験用金属
ISO 6508 、ASTM E18
金属の硬さ試験:深度測定メソッド、ISO 6508、ASTM E18
行先 ロックウェル硬さ試験用金属

薄鋼板の硬さ試験に関する製品

延性試験

延性評価試験は薄板にとっては重要な分野です。ディープドローイングストレッチフォーミングなどの典型的な成形プロセスは確立された試験方法が存在します。ツビックローエルのBUPシートメタル試験機(深絞り試験機)では1000kNまでの容量でこれらの成形性試験を行う事が出来ます。

この重要でしかも複雑な試験の目的は限界絞り曲線の決定にあり、設計者が成形過程で超えてはならない限界応力を導き出すために必要となるデータです。ツビックローエルはこの分野の専門家とパートナーシップを組み、絞りプロセスのひずみの評価を測定するオプティカル測定技術を開発しています。

薄鋼板の変形試験の概略

エリクセン/オルセン法によるカッピング試験
エリクセン(ISO 20482)およびオルセン(ASTM E643)のカッピング試験によって、シートメタルの延性能力を決定します。
行先 エリクセン/オルセン法によるカッピング試験
成形限界曲線(FLC)
ISO 12004の成形限界曲線によって、シートメタルの破壊限界を決定します。
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油圧バルジ試験
ISO 16808へのバルジ試験では、油圧カッピング試験によって2軸応力-ひずみ曲線が決定されます。
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VW 試験
VW 試験では, 自動車ボディーのシートメタルのしわを試験しています。
行先 VW 試験
金属/アルミニウムのイヤリング試験
金属材料(ISO 11531)およびアルミニウム(EN 1669)のイヤリング試験は、イヤリングの形成を決定するために使用されます。
行先 金属/アルミニウムのイヤリング試験
Fukuiのイヤリング試験
Fukui コニカルカップは、コニカルカップを絞って、引抜く試験法です。
行先 Fukuiのイヤリング試験
スクエアカップ試験
スクエアカップ試験では、カップを正方形のベースで絞ります。
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限界絞り比試験 (LDR)
限界絞り比試験、スイフト深絞りカップ試験では、ダイの直径に対する円形ブランクの最大比率が評価されます。
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限界ドーム高さ(LDH)試験
限界ドーム高さ(LDH)試験では、半球状のダイを使用して、クランプされる試験片を破損するまで変形させます。
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Engelhardtの深絞り引き剥がし試験
Engelhardt法の深絞りおよび引き剥がし試験では、必要な絞り力と、イヤリング試験中にボトムクラックを発生させるのに必要な力が測定されます。
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エッジき裂感度の決定
ISO 16630の穴拡げ試験の場合、円錐パンチで穴を広げ、シートメタルのエッジクラック感度を決定します。
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KWIの穴拡げ試験
KWIの穴拡げ試験では、平らな深絞りダイで穴を伸ばし、シートメタルの形状変化特性を測定します。
行先 KWIの穴拡げ試験

薄板深絞り試験

この試験は、成形プロセス過程での理想的な潤滑油を決めるためディープドローツールと薄板間の摩擦係数を測定する試験であり、亀裂やしわを防ぎ、最適なディープドロープロセスを評価します。ドロービードのユニットは標準的な試験機に簡単に取り付けられます。

この試験では、 典型的な寸法の薄板試験片(300 mm x 30 mm x 2 mm) 上部試験片グリップでしっかりとクランプし、ドロービードツールを押し付けます。試験片はその後ドロービードツール間を引張られます。この一連のプロセスは自動で何度も繰返し行われます。ドロービードツールのクランプ力はデジタルに制御され、正確で再現性の高い試験を保証します。ツールは他の試験のために簡単に交換可能です。

薄鋼板の硬さ試験に関する製品

金属薄板の高速引張試験

高歪み速度下における材料特性は主に自動車関連業界において非常に重要となっています。 自動車事故などでは、使用されている材料が高速で変形を起こすため、車体などにはこれらの特性を十分踏まえた設計が必要です。

それぞれの要件に最適なソリューションをお探しの場合は、当社の業界専門家にお問い合わせください。

私たちの業界エキスパートへご連絡お待ちしています。

ご要望に応じてご提案をさせていただきます。

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